マキュ
やあこんにちは、マキュだよ。
惑星について調べていると、
「順行」
「逆行」
「留」
という言葉が出てくることがありますよね。
今回は、
順行・逆行・留の違い
を、できるだけわかりやすく見ていきましょう。
そもそも惑星は星空の中を動いている
夜空に見える星座の形は、
数日くらいではほとんど変わりません。
しかし惑星は、
背景の星に対して、
少しずつ位置を変えていきます。
たとえば何日かおきに火星の位置を記録すると、
「昨日より少しこっちに移動した」
ということが分かります。
つまり惑星は、
星座の中を少しずつ移動しているように見える天体
なのです。
順行(じゅんこう)とは??
惑星が背景の星に対して、
西から東へ
移動して見えることを、
順行
と呼びます。
これが惑星の通常の動きです。

たとえば、
昨日はある星の少し西側に火星がありましたが、数日後には、
その星より少し東側へ移っていた、みたいな感じです。
このように、
星空の中を東向きに進んで見える
のが順行なのです。
マキュ
普段は東へ進んでるように見えるんだね。
そうです。
逆行(ぎゃっこう)とは??
ところが惑星を長期間観察していると、
ある時期に、
それまで東へ進んでいた惑星が、
急に西向きへ戻り始めたように見える
ことがあります。
これが、
逆行
です。

つまり、
順行=東へ動いて見える
逆行=西へ動いて見える
という違いです。
惑星が本当に逆向きに公転しているわけではない
ここが重要です。
逆行しているときも、
惑星は、
太陽のまわりをいつも通り同じ向きに公転しています。
急にUターンして、
反対向きに回り始めるわけではありません。
逆行は、
地球から見たときにだけ起こる、見かけの動き
です。
マキュ
じゃあ、なんで逆に動いて見えるの?
その理由は、
地球自身も太陽のまわりを動いているからです。
外惑星の逆行は「追い越し」で起こる
火星・木星・土星などは、
地球より外側の軌道
を回っています。
そして地球は、
外惑星より内側の軌道を回っているため、
公転速度が速い
です。
そのため地球は、
周期的に外惑星へ追いつき、
追い越していきます。
この追い越しの前後で、
地球から見た惑星の位置が、
背景の星に対して一時的に逆向きへ動いて見えます。

これが、
外惑星の逆行
です。
車を追い越すときに似ている
逆行は、
車の追い越しをイメージすると分かりやすいです。
自分が速い車に乗っていて、
前を走っている遅い車を追い越すとします。
追い越している途中、
横にいる車を見ると、
相手の車が後ろへ動いているように見える
ことがあります。
でも実際には、
相手の車も前へ進んでいます。
自分のほうが速いため、
相対的に後ろへ動いて見える
だけです。
惑星の逆行も、
これと似ています。
地球も惑星も前へ進んでいるのに、
地球が追い越すことで、惑星が逆向きへ動いたように見える
のです。
火星の逆行は特に分かりやすい
逆行の代表例が、
火星
です。
地球は火星より内側を回っています。
地球が火星へ追いついていくと、
背景の星に対する火星の動きが、
だんだん遅くなっていきます。
そして、
ほとんど動かなく見える時期がやってきます。
これが、
留
です。
そのあと、
火星は逆向きに動き始めます。
つまり、
順行 → 留 → 逆行
と変化します。
留(りゅう)とは?
惑星が、
背景の星に対して、ほとんど動かなく見える状態
のことです。
もちろん惑星そのものが、
宇宙空間で停止しているわけではありません。
地球から見た惑星の動きが、
順行から逆行へ、
または、
逆行から順行へ切り替わるところで、
見かけの移動速度が一時的にほぼゼロになる
のです。
そのため、
「止まっているように見える」
わけです。
マキュ
車でいうと、追い越す直前や直後に横並びになる感じかな。
イメージとしてはかなり近いです。
逆行が終わると、もう一度「留」になる
逆行はずっと続くわけではありません。
しばらく西向きに動いて見えたあと、
再び動きが遅くなります。
そして、
もう一度「留」
になります。
その後、
惑星は再び東向きへ動き始め、
順行
に戻ります。
つまり全体の流れは、
順行
↓
留
↓
逆行
↓
留
↓
順行
です。
この流れを覚えておくと、
順行・逆行・留が一気に整理できます。
逆行すると惑星の軌跡はどう見える?
惑星の位置を、
毎日あるいは数日おきに記録していくと、
逆行の前後では、
星空の中で折り返すような軌跡
を描きます。
場合によっては、
ループしたように見えることもあります。
つまり、
普通に東へ進んでいた惑星が、
途中で止まり、
西へ戻り、
また止まって、
東へ進み始めるわけです。
昔の人にとっては、
かなり不思議な動きだったはずです。
昔は逆行の説明が難しかった
地球が宇宙の中心にあり、
惑星がそのまわりを回っていると考えると、
惑星の逆行を説明するのは簡単ではありません。
そこで古代の天文学では、
惑星が小さな円運動をしながら、
さらに大きな円を回る、
周転円
という考え方などが使われました。
しかし、
地球も惑星も太陽のまわりを回っている、
太陽中心の考え方
を使うと、
逆行はかなり自然に説明できます。
地球が外惑星を追い越すだけだからです。
衝のころと逆行は関係している
外惑星では、
逆行と「衝」
が深く関係しています。
3分でわかる!惑星の「衝」と「合」の違い | CosmicVerse やあこんにちは、マキュだよ。 惑星について調べていると、 「衝(しょう)」 と 「合(ごう…衝とは、
地球から見て、惑星が太陽と反対方向にある状態
です。
並び方は、
太陽 ― 地球 ― 外惑星
になります。
このころ、
地球は外惑星を追い越す位置関係になります。
そのため、
外惑星は衝の前後で逆行する
のが特徴です。
つまり、
火星や木星、土星について、
「逆行している」
という情報を見たら、
衝の時期が近い可能性がある
ということです。
逆行のころは観察しやすい?
外惑星では、
逆行する時期は衝の前後と重なります。
衝のころは、
惑星が太陽と反対側に見えるため、
夜に長時間観察できます。
さらに、
地球との距離も比較的近くなります。
そのため、
火星・木星・土星などは、逆行している時期に観察しやすいことが多い
です。
ただし、
逆行そのものが惑星を明るくしているわけではありません。
地球との位置関係が、
逆行と見頃の両方を生み出しているのです。
内惑星にも逆行はある?
あります。
水星や金星も、
地球から見ると順行と逆行を繰り返します。
ただし外惑星とは、
逆行が起こる位置関係が少し違います。
内惑星の場合は、
内合の前後
で逆行するように見えます。
3分でわかる!内合と外合の違い〜水星と金星で使われる意味と違いをわかりやすく解説 | CosmicVerse やあこんにちは、マキュだよ。 水星や金星について調べていると、 「内合」 「外合」 という…外惑星では、
衝の前後。
内惑星では、
内合の前後
と覚えると整理しやすいです。
まとめ
最後に、順行・逆行・留についてまとめておきましょう。
-
- 順行は、惑星が背景の星に対して通常の向きに動いて見える状態
- 一般に惑星は西から東へ動いて見える
- 逆行は、惑星が一時的に東から西へ戻るように見える状態
- 惑星そのものが逆向きに公転しているわけではない
- 逆行は地球と惑星の相対的な運動によって起こる
- 外惑星では、地球が惑星を追い越す前後で逆行が起こる
- 順行と逆行の切り替わりで、惑星がほとんど動かなく見える状態を留という
- 流れは順行 → 留 → 逆行 → 留 → 順行
- 外惑星の逆行は衝の前後で起こる
- 水星や金星の逆行は内合の前後で起こる
- 逆行と逆行自転は別の現象
マキュ
空の惑星が止まって、戻って、また進む。昔の人が不思議に思ったのも分かるね。
惑星の逆行は、
惑星がおかしな動きをしているのではありません。
動いている地球から、同じように動いている惑星を見ているからこそ起こる現象
です。
順行・留・逆行の意味が分かると、
夜空の惑星が、
ただそこに光っているだけではなく、
太陽のまわりを動いている世界
として見えてきます。
それでは!