マキュ
やあこんにちは、マキュだよ。
空を見上げると、
太陽
と
月
は、なんとなく同じくらいの大きさに見えます。
でも実際の大きさを比べると、この2つはまったく同じではありません。
むしろ、
太陽のほうが圧倒的に大きい
です。
それなのに地球から見ると、太陽と月はほぼ同じ大きさに見えます。
マキュ
これって、かなりすごい偶然なんじゃない?
そうなんです。
今回は、
なぜ大きさがまったく違う太陽と月が、地球から見るとほぼ同じ大きさに見えるのか
を見ていきましょう。
太陽と月の大きさは全然違う
まず、実際の大きさを比べてみましょう。
太陽の直径は、
約139万km
です。
一方、月の直径は、
約3474km
です。
つまり太陽の直径は、
月のおよそ400倍
あります。

マキュ
400倍!? ぜんぜん同じ大きさじゃないじゃん。
そう。
実物を並べたら、月は太陽に比べてものすごく小さい天体です。
月をピンポン玉だとすると、太陽は直径16mの巨大な球に相当します。

それでも、私たちが地球から空を見ると、
太陽と月はほぼ同じサイズ
に見えるんです。
その理由は、
距離
にあります。
太陽は月より約400倍遠い
地球から月までの平均距離は、
約38万4400km
です。
それに対して、地球から太陽までの平均距離は、
約1億4960万km
です。
太陽は月より、
およそ390〜400倍遠く
にあります。

地球と月の距離を「東京・大阪間」だとすると、地球と太陽の距離はなんと、
地球4周半!

ここがポイントです。
太陽は月より、
約400倍大きい。
しかし同時に、
約400倍遠い。
そのため地球から見ると、
見かけの大きさがほぼ同じ
になるのです。
遠くにあるものは小さく見える
これは日常生活でも同じです。
たとえば、
近くにある小さなボールと、
遠くにある大きな建物が、
目で見ると同じくらいの幅に見えることがあります。
実物の大きさだけではなく、
どれくらい遠くにあるか
によって、見かけの大きさは変わります。
月は小さいけれど近い。
太陽は巨大だけれど遠い。
この組み合わせによって、
地球から見た太陽と月の大きさがほぼ一致している
のです。
だから皆既日食が起こる
この「太陽と月がほぼ同じ大きさに見える」という条件によって起こるのが、
皆既日食
です。
日食では、
太陽
月
地球
がほぼ一直線に並びます。
そのとき、地球から見ると月が太陽の手前を通ります。
そして月の見かけの大きさが太陽とほぼ同じなので、
巨大な太陽を小さな月がぴったり隠す
ことができます。
マキュ
実際には太陽のほうが400倍くらい大きいのに、空では月が全部隠しちゃうんだ。
そう。
これが皆既日食です。
もし月が今よりかなり小さく見えていたら、
太陽を全部隠すことはできません。
逆に月がもっと大きく見えていたら、
太陽をかなり余裕を持って隠してしまいます。
現在の地球では、
太陽と月の見かけの大きさがかなり近い
ため、太陽の外側にあるコロナが美しく見える皆既日食が起こります。
この一致は「偶然」なの?
では、
太陽が月の約400倍大きくて、約400倍遠い
という関係は、
何か特別な法則で決まっているのでしょうか。
現在のところ、
太陽と月が地球からほぼ同じ大きさに見えることに、必然的な宇宙の法則があるわけではありません。
そのため一般には、
非常に興味深い偶然
として語られることが多いです。
マキュ
宇宙が皆既日食を見せるために調整したわけじゃないんだね。
そういう証拠はありません。
太陽の大きさ。
月の大きさ。
地球と太陽の距離。
地球と月の距離。
それぞれが別々の歴史によって決まってきた結果、
現在の地球から見ると、偶然にもほぼ同じ大きさに見えている
というわけです。
しかも、この状態は永遠ではない
さらに面白いのは、
太陽と月が同じくらいに見える状態は、ずっと続くわけではない
ということです。
月は現在、
1年に約3.8cmずつ地球から遠ざかっています。
つまり長い時間で見ると、
月は少しずつ小さく見えるようになっています。
そのため遠い未来には、
月が太陽を完全に隠せなくなる
と考えられています。
そうなれば、地球から皆既日食を見ることはできなくなります。
マキュ
じゃあ今は、皆既日食を見られる時代なんだ。
そう考えることもできます。
地球と月の長い歴史の中で、
私たちは太陽と月の見かけの大きさが近い時代に生きている
のです。
それでは。